24.

だるま落としを斜めに積んでも

上のまると下のまる

ある程度のところまでは

同一線上に戻せるけど

ある程度を過ぎちゃったら

なかなか下のまると同じところに

持っていけないね

 

すとん すとん すとんって

下から順に抜かれたら

残るまるって何者なのだろうね

まるには違いないけれどね

23.

蛍光ペンに単純な色しかなかった頃

ピンクと水色を重ねると紫になるのが楽しくて

5色をいろいろに塗り重ねた

水玉 チェック お花 ハート

いっぱいつくった 柄 柄 柄

あれは確かに私の中から出てきたんだ

22.

終わったの終わらなかったのと

ずっと問うている

誰かと会える日を待ちながら

問うている

 

問われることでしか見つからないそれは

問うていてさえもまだ朧げである

 

問うているうちは終わらないのであろう

ということは

永遠に終わらないということなのだろう

 

問いを墓場まで持ち続ける

ということは

苦悩なのだろうか

はたまた救いなのであろうか

 

問いに溺れていても地獄であるし

問いが失われても地獄である

 

結局のところ

問いについて問うことは不毛であり

私たちは問い続けることで生き永らえるということか

21.

思春期に 自分自身を大嫌いになる度合い

そのときに 好きだと言ってもらえる度合い

それって人生を振り分けている気がする

 

自分のことが大嫌いになっている人

そもそも人生は壊れそうなのだから

優しくなってもいいんじゃない

大嫌いだなんて言わなくてもいいんじゃない

 

疑似思春期は 誰にでもいつでも訪れるから

だから 優しくなってもいいんじゃない

20.

何もなく でも1つだけ持てる世界に行ってみない

そうしたら私は 万華鏡を持って行こうかな

 

その世界で旅をして

(暑くもなく 寒くもない)

万華鏡を持って 歩いて

(おなかはすかない)

ある日 同じく万華鏡を持っている人に出会い

(男でもなく 女でもない)

お互いの万華鏡を交換するのだ

 

朝まで万華鏡の悲しみについて語り合い

そして別れようとおもう

 

望遠鏡でも 顕微鏡でも なく

万華鏡

 

ごめんね

望遠鏡や顕微鏡の悲しみについて

わからなくて

19.

肯定する人でいたい。

貴方も、貴女も、それでいいよって言いたい。

駄目になってしまった人を、大変だったねと言って休ませたい。

あなたがあなたであることが尊いよって、大声で叫びながら歩きたい。

 

八方美人だからなんだ。

意見などない。

悪いけど、私は肯定する人でいたい。

17.

私がある

人は死ぬまで完成しない

(死んだら完成するわけでもない)

全ては必ず手に入らない

 

当たり前のことだが

しかし 今日も忘れていた

何度も忘れる

明日も忘れているのだろう

 

だから 思い出すときはいつも突然である

馬鹿だなあ

何度でも打ちのめされる

思い知る

 

それでも

 

止まらない

止められない

止めてはいけない

 

死ぬまで生きたことがない

だけど多分 それは本当なのだ