2020-01-01から1年間の記事一覧

17.

私がある 人は死ぬまで完成しない (死んだら完成するわけでもない) 全ては必ず手に入らない 当たり前のことだが しかし 今日も忘れていた 何度も忘れる 明日も忘れているのだろう だから 思い出すときはいつも突然である 馬鹿だなあ 何度でも打ちのめされ…

16.

圧倒的な無垢が何処かへ行ってしまう。 それは、奥底に沈めてあった。 あるいは、それに意思があって、永遠に沈んでいるかのようだった。 悪意のことは知らなかった。 だから、悪意についての言葉をひとたび聞いたら、簡単に開いてしまった。 それは苦しく、…

15.

心が私の手を離れたときに 初めて人生が押し寄せてきた 心の補充は安直 だから 借金まみれ 自転車操業 私は何故か私 そういう気分から 未だ抜け出せないらしい 甘ちゃん 良いと言ってくれるきみも 悪いと言う誰かも 全然間違ってない 好きの反対は嫌いじゃな…

14.

出生の謎 孕んだまま 終わりから目を背けたまま 飽きもせず スタンプラリーしている 毎日

13.

停滞している幼い記憶は 一体私と関係あるのだろうか ぶつ切りの過去はひどく単純で そして つながらない 昔 転校していった3月生まれのあの子 同じ職場になっても気が付かないだろう 来年はスナップエンドウを作りたいというきみに 心を寄せてみて確かめる …

12.

自分には何もない なんて 何かあると思ってた なんて 馬鹿みたい なんて 馬鹿じゃないと思ってた なんて 期待しない なんて言葉振り撒いても やっぱり期待している 全員 なんで 人生が惜しくない人なんていない 本当は 正対も反対も分からない 本当は トンネ…

11.

言葉を仕舞い込んで 「仕方がない」で埋め尽くしていったら 取り出せなくなった 一体どんなところへ来てしまったのか 皆目見当もつかない 自己犠牲は許されたいから それってプラマイゼロにならない マイだ そういう気持ち 知らない時に そういう気持ち 抱え…

10.

敵か味方か的だけど 基準体系の問題 それは 圧倒的に疑わしいのは自分 敵でも味方でもないよ フリしたつもりが本当 来年には終わっている本当 そういうことで溢れているから 正義は都合のいい方向 程度と方向性というレベルでいいんじゃない どっちつかずで …

9.

朽ちていくものに寄せる思いは、 先祖に手を合わせる時の気分に似ている。 いくらでも酷くなれると思った時、 忘れ去られようとしている物どもは優しくなって、 手にできぬ思い出への憧れだけ、私に残す。 覚えていてよ。 覚えているから。

8.

容姿もない 声もない 体温もないし においもない もちろん地位も 肩書きも そういう世界になったとき それでも私だとわかる そんな生き方で 生きていけたら

7.

会ったこともない面々、額縁の中にずらり。 眼差しから、生前を想像する。 認知症に片脚を突っ込んでいる義父。に、表出しているものの全てが、そこにある気がする。 何に疲れてしまうの、この家の人たちは。 自分の人生を、誰かのものにしてしまうの。 手を…

6.

毎日新しくて ごめん 壊したいのか 守りたいのか よくわからない 伊東に行くならハトヤ っていう向きもあるけど そのどでかいカバンにお気に入りと爆竹詰めて 千人針して送り出したいような気持ち 変わらないは正義ですか 昔の写真 引っ張り出して 誰これっ…

5.

別れの記憶が増えていく そつなくこなすのは 怖いからかな 今だけ信じて生きられたらいいのに どうせ懐かしい人になる あなたも 万年夏の終わりみたいな気持ちで 私の心は帰りたい どこかに

4.

全方位的にそういうさ、なんか、あるじゃん、そういうの。 よく分からないよね。 正しいのはやっぱりきみだよ。 しかしね、乗っ取られてしまったのかな。 あれ、こんなこと、本当に好きだったっけ。 やっぱりナンセンスよね。 諸事情のボリュームよ。結局さ…

3.

変な表札だったね、きみんち。 気に入ってた。言ってないけど。 雰囲気だけ、空気感だけ、覚えていて、本当は、何も話さなかったのかもしれない。 更地になったね、きみんち。 新築が建つのかもしれない。 思い出は停滞しないね。大人だから。 まともな表札…

2.

誰もいない、名残のかたまり。 ここにかつて、来たことがある。 名残じゃなくて現役の時代、もうしけてたような気がする。 巧妙じゃない。覚えていない。 こんなアトラクション、あったっけ。 夢を見ていた、ここも。 10年も前に要らなくなったんだって。 で…

1.

散漫、いつも。 言葉はどこ?追いついてこないな。 貴方の象徴、冷蔵庫。白と丸のコントラスト。 そこも含めて愛していたのかな。 よく分からないけど。 現場は横浜、諸悪の根源。 感情の発露。ずれていく正義。 見方は間違ってない。 自分自身の見方は狂っ…