7.

会ったこともない面々、額縁の中にずらり。

眼差しから、生前を想像する。

認知症に片脚を突っ込んでいる義父。に、表出しているものの全てが、そこにある気がする。

何に疲れてしまうの、この家の人たちは。

自分の人生を、誰かのものにしてしまうの。

手を合わせて、聞いてみるけど、答えはない。